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昼ごろに小生も鴨川入りし、最終整備&積み込みをお手伝いさせて頂きました。
エオラス号のコックピットでヨットサポートの海宴隊の方から現在の状況を聞く小生 photo by 大田マネージャー
油壷ボートサービス(ABS)のプロの方による最終調整が続きます。
ジブセールを観音開きにした時、スピンポールがガタつかないようショックコードで固定できるよう作業しています。
マストに登ってリギンのチェック
ハリヤードがレーダーとライトに引っかからないよう工夫が施されていました。
ライトの上とレーダーのマウントをロープで結び、ハリヤードの接触を防止します。
これで、レーダーとライトの間にロープが入り、絡み合うことはほとんどなさそうです。
お次は、スパートライスル、スーパーストームのフィティングテスト
白石康次郎さん、舵社の安藤さん、その他ヨットマンの方や海宴隊の方々と作業は続きます。
ストーム・ジブをフィッティング、アップ
セールをあげ入念にチェックしていきます。
小生もジブのハンクスをステイにセットする作業をさせて頂きました。
写真中央は、比企啓之さんと間寛平さんのマラソンをサポートする、24時間マラソンでおなじみのマラソンコーディネターの坂本さん
この頃、クラブハウスに間寛平さんがいらっしゃったようですが、小生は作業のお手伝い中でお会いすることはできませんでした。
惜しくも、サインを頂くチャンスを逃してしまいました。かなり残念です。
ストームジブとスーパーストーム・ジブをあげて観音開きのテスト
スピンポールを2本それぞれセットして高さを調整していきます。
写真に写っているのは、海洋冒険家の白石康次郎さん
ストームジブとスーパーストームジブをいったん陸に上げ、1本のハリヤードできちんとジブセールが展開できるよう調整していきます。
ジブセールにはそれぞれピーク、タック、クリューと大きく書かれてあります。
間寛平さんのためだそうです。
白石さんと安藤さんで先ほどのジブを調整していきます。
作業の合間に白石康次郎さんとツーショット
ついでにサインも頂きました!部の宝が一つ増えました。大事にクラブに持って帰ります!
貴重な経験をさせて頂き、比企さん、海宴隊のみなさまありがとうございました!
小生は、ちょいと休憩して作業は、この後も続きます。
◎アースマラソン 公式ブログ
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◎海宴隊 整備日誌(ヨットの準備、サポート)
http://aeolus.exblog.jp/
つづく……
エオラス号紹介の最後は、船外の様子です。
アースマラソン・エオラス号が、アメリカへ向けての鴨川フィッシャリーナで最終調整しているところを撮らせて頂きました。
比企さん、ヨットサポートの海宴隊のみなさまありがとうございます。
バウ(船首)の方から撮ったエオラス号
まっすぐ延びるバウスプリット(船首部から突き出た頑丈なスパー)
大型帆船のようでかっこいいですね。バウで昼寝できたら気持ち良さそうです。
バウ・スプリットとアンカー
アンカーは、プラウアンカー(CQRアンカー)
桑のような形をしていて、砂や泥の海底によく食い込み、振れ回るような錨泊に強いとされています。
重くてかさばりますが、写真のように船首にセットすればすっきり収まります。
予備アンカーとしてダンフォースアンカーがスターンに取り付けられています。
バウ(船首)部分のハルには、「AEOLUS(エオラス)」としっかり船名とアースマラソンの文字とスポンサーが張られています。
フォアデッキ(マストより前のデッキ)
写真中央のバウハッチ
ハッチは、採光、通風のために開け閉めできるようになっています。
結構大きく人が3人ぐらい通れるような大きさです。(多くのヨットは人ひとりが通れる大きさ)
また、ソーラーパネル3枚がセットされています。
機器類が多いですから、ソーラーパネルは欠かせません。
スピンポールと燃料タンク(右舷側)
両舷に燃料タンク3本とスピンポール1本がセットされています。
燃料タンクは軽油20L入っています。
タンクをバンドで絞めるだけでは緩んでくるので、漁師さんが使う強力な雑作でしっかりと固定されています。
タンクを使うときは、いちいち解くのではなく、ナイフで切って使うようになっています。
スピンポールは、追い風でしっかりジブを開くためのものです。
エオラス号の船検番号(左舷もこんな感じです。)
赤いロープは、ジャックライン
セーフティー・ハーネスを引っ掛けるためにデッキに張るロープですが、足で踏んで転ばないよう平らな帯ひもが用いられています。
ハードドシャーとブーム
ブームのところには、さんまさんの「生きてるだけで 丸もうけ!」の言葉も。
ハードドジャーのコクピット側にはソフトドジャーも取り付けられており、前後・左右のどこからの風や波しぶきにも対応しています。
ハードドジャーは、アルミ製(厚さ3mm)でエオラス号のための特注品です。
写真右奥に見えるのは、もしもの時のためのライフラフト(膨張式救命いかだ)。
ライフラフトの下のスライドハッチもアルミ製(厚さ4mm)で作られています。
ハードドジャ-の上にもソーラーパネルが取り付けられています。
エオラス号のマスト
ジブセール
セールは、安くて質のいいラムダセールを使用
もうひとつ前のバウのジブセールは、ジブファーラーとなっております。
世界一周レースなどの経験を持つ白石康次郎さん曰く、ファーラーの方が悪天候時でも安全に対処しやすいそうです。悪天時のフォアデッキでの作業は、荒波が体が宙に浮くことが多く落水する可能性が高いとのこと。
エオラス号では、ジブセールを2枚展開して航行できる“カッター・リグ”タイプのヨットです。
現在のヨットは、メインセールとジブセール1枚づつの“スループ・リグ”が主流となっています。
右のジブセールがストーム 左のジブセールがスーパーストーム
ストーム・ジブは、悪天用のジブセールで面積が非常に小さく、非常に強い風のときに使います。
小生は、生まれて初めてスーパーストームをみました。
ストーム・ジブを積んでいる船は多いでしょうが、スーパーストームを積んでいるヨットはほとんどないのではないでしょうか。
珍しい一品です。
上の写真は、12月31日にテストでスーパーストームとストームを一緒に上げたときの様子です。
メインセールは、上げ下ろしが楽なメインファーラー
メインセールをあげると
こんな感じです。
しっかり、スポンサーのロゴが入っています。
メインセールは、リーフ(縮帆)が3段階に切り替えできるようなっています。
我が部の愛艇「甲竜八世」も2ポイントリーフができるようになっていますが、3ポイントリーフは……
コクピットの様子
こじんまりとした感じです。
ラダー(舵)が切りすぎないようあらかじめロープで防止されています。
スターンのウインドベーンをセットするための特注のステップ
ノンスリップテープが張られてありました。
たいがいは、ノンスリップテープをちょっとでも少なくしけちるため、パイプに沿って縦長に張られているものが多いですが、エオラス号ではしっかりとパイプを覆うように張られています。
海宴隊の方いわく、このように張った方がテープの使用量は多いが踏んだ時ずれなくて安全だといっておられました。
非常に参考になります。
その他にも、随所に安全を考え、ちょっとでもけがをする可能性のあるところには、しっかりと工夫が施されています。
一度、見学する価値のあるヨットです!
プロペラとラダー(舵)
水がきれいで桟橋からしっかりと見えました。
キール部分には、クジラがぶつかってこないようシャチの絵が書いてあるそうです。
スターン(船尾)の様子
衛星通信のインサルマットやGPSアンテナ、VHF無線アンテナが取り付けられています。
ウインドべーンが設置されています。
ウインドべーンは、常に風の方向に向きこれを利用することで舵を保つ自動操縦装置です。
写真中央の飛び出している部分は、トイレです。
小生も座ってみましたが、おしりにしっかりフィットします。
後方からのエオラス号
左舷側・出航直前のエオラス号 photo by 大田マネージャー
さまざまなところに使いやすいように施され、また安全を第一に工夫されているヨットです。
間寛平さんと我が部の先輩、比企啓之さんの安全航海をお祈りします!
◎アースマラソン 公式ブログ
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出航前のエオラス号(1月1日鴨川フィッシャリーナにて撮影)
ちなみにデッキにいるのは小生です。デッキブラシで掃除しておりました。
さて、エオラス号の船内の様子ですが、
後方から見るとこんな感じです。 photo by Nakayama
結構、広々としています。
出航前日に船内に入って写真を撮らせて頂きました!
出航前の準備でお忙しい中、写真を撮らせて頂き、比企さんをはじめヨットサポートの海宴隊のみなさんありがとございました。
バウ(船首)の様子
セールやプロパンが収納されており、簡単に荷物が飛び出さないよう緑のネットがあります。
バウ(船首)の手前には、マリントイレが設けられています。
船内のトイレは、荒れた時ようではないでしょうか!?
トイレは、基本スターン(船尾)で外でトイレです。
クルージング部では、「ばばスタン」と呼んでいます。天然ウォシュレットは最高です(笑)
ドッグハウス内のバルクヘッドには、海宴隊の名誉会長の間寛平さんの写真が飾ってありました。
寛平さんの横の写真は、寛平さんのお孫さんの写真でしょうか!?
船内を入って、まずはポートタック(左舷)から。
ギャレー(キッチン)
奥に見えるのがコンロ、手前がシンクです。
左に見えるジンバル(ヨットの左右の傾きに対して振れて水平を保つ道具)は、手を切らないようカバー(写真下中央)が掛けられてあります。
その他にも扉が簡単に開かないように、小さなクリートと紐が取り付けられています。
また、写真右側のふたが急に開かないようにショックコードで固定されています。
この他にもさまざまな仕掛けが随所にあり、クルーザーヨットで活動する小生にとって非常に参考になりました。
いろいろな工夫が多すぎて、ただただ驚かさ感心するばかりです。
船内の手すりには、当たっても怪我しないようステンレスのパイプにゴムが巻かれておりました。
これを握ったとき、結構手にフィットして悪天候でもしっかりと握れそうです。
また、懐中電灯をすぐとれるようセットされています。
船内カメラ
船内を入って、左側にセットされています。
カメラは、船外に一台とこの船内カメラが一台とハンディタイプのカメラ一台?搭載されています。
お次は、スターボートタック(右舷)
入ってすぐのところにパナソニックのパソコンが据え付けられています。
耐水、衝撃に強いパナソニックのタフブックです。いいですね~
このパソコンから、毎日ブログがアップされています。
パソコンの上には、スポンサーのスントの時計
かっこいいですね~
日本時間と世界標準時とローカルタイムの3つが別々になっています。
スターン(船尾)の方には、エンジンルーム
エンジンの様子が分かるよう小窓が数ヶ所取り付けられています。
急なエンジントラブルにもすぐ対応できそうですね。
エンジンルームの上には、各種パネル
各種スイッチやエンジン計器などがびっしり並んでいます。
スターボートタック(右舷)のクオーターバース
バース(寝床)は、テンピュールの特注品です。
超高級品!しっかりと厚みがあって、ふかふかで気持ちいいです。
このバースなら気持ちよく寝れそうですね。
小生もバースを運ぶお手伝いをさせて頂きました。
写真に写っているバースを持っているのは小生です。(12月31日17時頃、千葉鴨川にて)
船内の様子はざっとこんな感じです。
次回は、船外を案内します。
6日の日本テレビの「ズームイン!!Super」では、間寛平さんとヨットの上から生中継されるようです。
比企さんも登場するのでしょうか。
楽しみですね。
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◎サムエルモアーズ造船所
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鴨川を出港する直前のエオラス号(1月1日撮影)
「AELOS」エオラス号とは、
艇種:BRISTOL CHANNEL CUTTER 28feet (ブリストルチャネルカッター28)
造船所:Sam L Morse Co (サムエルモアーズ造船所)
LOA(全長):11.06m
BEEM(全幅):3.03m
DRAFT(吃水):2.01m
エンジン:ヤンマー3YM30(たぶん)
最大搭載人員:12名
アメリカから輸入し、兵庫県の西宮に泊めていたようですが、2003年に千葉県鴨川へ回航し、鴨川フィッシャリーナをホームポートに。
車の車検のような船の船舶検査には、平水、沿岸、沿海、近海、遠洋区域と種類が分かれて、それぞれの区分で航行区域が定められています。
1. 平水区域・・河川、湖沼や港内と、東京湾など法令に基づいて定められた51ケ所の水域
2. 沿海区域・・おおむね我が国の陸岸から20海里以内の水域
3. 近海区域・・東経175°、東経94°、北緯63°、南緯11°の線で囲まれた水域
4. 遠洋区域・・全ての水域
もちろん、エオラス号は国際航海が可能な「遠洋区域」です。
今回、アースマラソンで、太平洋と大西洋を横断するためにスポンサーのFURUNOから以下の製品が提供され、搭載されています。
●搭載機器
・インマルサット携帯移動地球局 FELCOM 50
・ネットワーク対応航海電子機器 NavNet 3D
・国際船舶自動識別装置 FA-30
・気象ファクシミリ受画装置 FAX-30
・風向風速計 WS-200
・インスツルメント FI-501
・国際VHF無線電話装置 FM-8800S
・GPSプロッタ魚探 GP-7000F
(このほか、イリジューム衛星携帯電話、双方向VHF無線電話装置、衛星EPIRBも搭載)
http://www.furuno.co.jp/product/special/earth-marathon/eoras.htmlより
衛星通信を行うアンテナのインマルサット
これで、衛星通信でネットや電話が可能となります。
人間の頭以上の大きさがあります。
周りの船の状況を知るために欠かすことのできないレーダー
我が部の愛艇「甲竜8世」にも搭載させる予定です。(現在、取り付け作業中)
インマルサットとVHF無線アンテナと両舷にGPSアンテナ
大きなインマルサットの横についてるのが、VHF無線アンテナで、
写真下の方の手前と奥についているのが、GPSアンテナ
FURUNOのマルチファンクションディスプレイ
FURUNOのNAVneというシステムでこのモニター一台でレーダーからGPS、魚群探知機とそれぞれの機器と切り替えが可能です。
GPSでは、専用のデータカードを入れるとばっちしきれいに等深線が表示されます。
FURUNOの製品は、小生も沖縄回航のヒビキで使用し性能がよく素晴らしいのですが、カーナビでは当たり前のタッチパネルでないところが残念です。さらなる製品の向上に期待しましょう!
その他に、レイマリンのオートパイロット(自動操縦)、もしもの時に海難信号を発し位置を知らせるイーパブ、船から脱出するためのライフラフトなどが搭載されています。
装備ばっちしのエオラス号です!
エオラス号の詳しい整備内容は、海宴隊の整備ブログをご覧ください。
間寛平さんと同行する比企啓之さんがこれまでの整備内容を事細かに書いてあります。
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◎サムエルモアーズ造船所
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◎海宴隊 整備日誌(ヨットの準備、サポート)
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次は船内の様子をご紹介したいと思います。
艇長比企啓之先輩と間寛平さんを乗せたエオラス号は、一時避難していた千葉県の千倉港から本日9時ごろに無事出港しました。
貴重な出港時のムービー(大田マネージャー撮影)
大きなトラブルが起こることなく、無事ロサンゼルスに到着されますように。
小生は、アースマラソンのヨットを一目見ようと12月31日に神戸を出発しましたが、非常に内容の濃い4日間でした。
12月31日は、始発で上京、海宴隊の方に交わりエオラス号の最終調整に参加させて頂きました。あの白石康次郎さんと一緒に作業しました!
1月1日は、早朝ハーバーへ行き、エオラス号のデッキ掃除をしたりする。千葉県の鴨川を出港するときは、もやいを解きました。
1月2日は、川崎市内のホテルで正午まで爆睡。午後から、鎌倉や江の島へ初詣
1月3日は、早朝レンタカーをとばし本出港をお見送り、そして、帰神。
といった4日間でした。詳細は、明日以降アップしていきます。
学生にとっては痛い出費でしたが、歴史的なことを一目見ることができ大満足です。比企さんや寛平さんと写真も撮りました!
アースマラソンの成功を祈ります。
そして、少しでも多くの方がヨットに興味を持ってくれますように。
アースマラソン、ヨットで出港前日の12月31日、朝4時に起き
眠たい目をこすりながら、始発で神戸空港へ行きました。
今回の旅?の御供は、マネージャーとの2人です。
1回生を誘ったのですが旅費がかかるとか言ってついて来てくれませんでした……。
クルージング部の引退生の卒業旅行?みたいです。
早朝の神戸空港
ANA412便の羽田行きに乗る
飛行機からは、あの富士山がばっちり見えました。
羽田空港から京急に乗り、大鳥居のJネットレンタカーでレンタカーを借りました。
車種はトヨタのパッソ。
2日間借りて、お値段は何と10500円。
しかも、免責補償料込みの値段です。
荷物を取り間違えるというミスがあり、いったん羽田へ戻り、すぐさま高速道路に乗って鴨川を目指します。
東京湾を横断する東京湾アクアライン
写真中央に見えるのは、風の塔です。
通行料は、普通車で3000円ですが、ETC利用で2320円とお安くなります。
海ほたるでちょいと休憩
向こうに見えるのは千葉県です。
ひたすら、まっすぐ道を走っていきます。
車を走らすこと2時間半、12時頃ようやく目的地の鴨川へ到着しました。
エオラス号の海宴隊の方にこころよく迎えて頂き、比企啓之さんとお会いしました。
比企さんは出港時準備で、大忙し。他の方も、整備や積み込み、フィッティングの最終チェックに追われていました。
アースマラソンの海の部分を担当するエオラス号と記念撮影
このあと、小生も出港準備のお手伝いをさせて頂きました。
つづく
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土、日曜日に主に練習し、夏には長期クルージングに出かけています。
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